川上幸之介著 - パンクの系譜学 (BOOK)
¥2,860 (tax in)
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四六判、上製/384ページ
発行:書肆侃侃房
音楽だけでなくアナキズムやコミュニズムといった思想、そしてダダから脈打つ前衛芸術史、西洋での実践だけでなくアフロ・パンクやアジアのパンクシーン、そして「橋の下世界音楽祭」まで、様々な側面から「パンク」の根源に迫る書。「パンク精神」たるものを深掘りしたい方に。
(以下、版元紹介文より抜粋)
パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ。
音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。
ロックと現代アートから派生したパンクは、音楽活動のみならず、独自の実践を通して社会に影響を与え、人間性の回復をもたらしてきた。最新の研究を踏まえ、その系譜を現在まで辿る。Punk!展、ゲリラ・ガールズ展ほか、話題の展示のキュレーションを行ってきた研究者による初単著。
パンクは、虐げられた者たちが世界を変える、反逆の声だった。リズミカルな文章でビートを刻み、150年にわたるパンクの系譜をスケーターのように滑走していく。この壊れかけた世界を生き抜く、すべての人のために。
ーーー松村圭一郎(文化人類学者)
パンクな研究者のパンクな記述によるパンクの歴史。すべての対抗文化運動はパンクへと通じる。
ーーー毛利嘉孝(社会学者)
【目次】
- はじめに
- 第1部 パンクの思想とその文脈
第1章 アートスクール
第2章 共産主義(コミュニズム)
第3章 アナキズム
- 第2部 パンクの音楽における系譜
第4章 アフリカ系アメリカ人の歴史
第5章 フォーク
第6章 スキッフル
第7章 ガレージ
第8章 パンク
- 第3部 パンクのアートにおける系譜
第9章 DADA(ダダ)
第10章 レトリスム
第11章 シチュアシオニスト・インターナショナル
第12章 キング・モブ
- 第4部 セックス・ピストルズ以降
第13章 Oi!
第14章 アナーコ・パンク
第15章 ハードコア・パンク
第16章 ライオット・ガール
第17章 パンクと人種
第18章 パンクとクィア
- 第5部 アジアのパンクシーン
第19章 インドネシアのパンクシーン
第20章 ミャンマーのパンクシーン
第21章 日本のパンクシーン
おわりに
【著者プロフィール】
川上幸之介(かわかみ・こうのすけ)
1979年、山梨県生まれ。専門は現代美術/ポピュラー音楽。ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズMAファインアート修了。現在、倉敷芸術科学大学准教授。キュレーションに「Bedtime for Democracy」展、「Punk! The Revolution of Everyday Life」展、「ゲリラ・ガールズ展 『F』ワードの再解釈:フェミニズム!」など。