サウスロンドンのポストパンクバンドDry Cleaningの2ndアルバム。デビューアルバムから約1年という短いスパンでリリースされた本作は、クールな中に宿るサイケデリックなきらめきが増した印象。2曲目の「Kwenchy Kups」はThe Field MiceやFeltを思わせる蒼いサウンドで、冷たく湿り気を帯びた風を運んできます。そしてやはり、このバンドに特別な響きを与えるのがフロントFlorence Shawの存在。Kim Gordonを彷彿とさせるハスキーな声で語られる彼女のスポークン・ヴォーカルは、日々のルーティン（たとえばPCゲームをしたり、Netflixを見たり）から見つけた言葉や感覚をつぎはぎし、不条理な世界を浮かび上がらせます。タイトルのStumpworkとはイギリスに伝わる立体刺繍のこと。断片を縫い合わせ、聴くたびに異なった意味や語りが生まれていくような不思議なイメージをつくりだす彼女の創作スタイルそのものを表しているかのような言葉です。帯つきのエコ・ブラック盤。アルバム未収録の2曲をカップリングした7インチ付き。

Label : 4AD

Tracklist
A1.Anna Calls From The Arctic
A2.Kwenchy Kups
A3.Gary Ashby
A4.Driver's Story
A5.Hot Penny Day
A6.Stumpwork
B1.No Decent Shoes For Rain
B2.Don't Press Me
B3.Conservative Hell
B4.Liberty Log
B5.Icebergs

Bonus Track (7")
A. Don't Press Me
B. Swampy

https://www.youtube.com/watch?v=lYNwr7wuRHY
https://www.youtube.com/watch?v=Wfr1GyyI2Sc