ニュージーランドのSSW、Maxine Funkeの最新作が、UKのレーベルDisciplesからリリース。「Flying Nunのカタログを聴きながら育ったVashti Bunyan」と例えられる彼女の音楽。「サー」というカセットテープ特有のヒスノイズに包まれた、美しく控えめなフォークソング。そこに加わる微かな電子音やチェロ、フィールドレコーディングを用いた音響的アプローチが、その音楽をより独創的なものにしています。流木、オークの木、天使ーー散りばめられたキーワードから想起するのは、森の精霊たちの息遣い。今年リリースされたFloristの最新アルバムにも通じる構成、一曲ごとに挿入されるインストゥルメンタル曲が、より私たちの想像力を掻き立てます。彼女がソロ活動を始めた2008年以降のアルバム未収録曲や未発表曲などを集めたレコードとのことですが、１枚のコンセプチュアルな作品を聴いたような感触。編集のすばらしさもひしひしと感じました。

Label : Disciples

Tracklist
A1.Rearview (with Alastair Galbraith)
A2.First In Spring
A3.Eternity
A4.Sandhopper
A5.Nicest Thing
A6.Make That Dream
A7.Blyton Rock
A8.Old Lady Blues
B1. South Dunedin
B2.Room In The City
B3.Forest Photographer (with P. Wits)
B4.Every Kind Word (with P. Wits)
B5.Flourish (with P. Wits)
B6.Angel (with P. Wits)
B7.Oranges In The Oaks

https://www.youtube.com/watch?v=ZEubh3ISiAE
https://bandcamp.com/EmbeddedPlayer/album=3918227633/