つやちゃん著『わたしはラップをやることに決めた - フィメールラッパー批評原論』 (BOOK)
¥2,420 (tax in)
SOLD OUT
ヒップホップやラップミュージックを中心とした音楽、カルチャー領域で活動する注目の文筆家・つやちゃんによる、日本の女性ラッパーに光を当てた書籍『わたしはラップをやることに決めた - フィメールラッパー批評原論』が出版されました。
この本が挑戦するのは、これまで脈々と紡がれてきたものの、顧みられる機会が極端に少なかった日本のフィメールラップを丁寧に紐解くこと。本文から言葉を引用させてもらうと、「存在をほとんどかき消され"空気"として漂っていた」「記憶の彼方に忘れ去られている」彼女たちを、歴史をさかのぼって細やかに可視化する試みです。
ここ数十年のさまざまな文化背景を交えながらそれぞれのラップやリリック、トラックに光を当てる本書は、同時に「フィメールラッパー」という呼称の是非も問いかけます。さらには約200タイトルに及ぶディスクレビューも収録。RUMI、MARIA(SIMI LAB)、Awich、ちゃんみな、NENE(ゆるふわギャング)、Zoomgalsといった最前線のラッパーから、宇多田ヒカル、プッチモニ、安達祐実などの所謂"ラッパー"という切り口では語られにくいアーティストまで幅広く取り上げた大充実、かつ揺さぶられる一冊です…!
280ページ
著者:つやちゃん
発行:DU BOOKS
ーーー以下、版元サイトよりーーー
マッチョなヒップホップをアップデートする革新的評論集!
「著者のつぶさな考察は、日本のラップ史に存在してきた彼女たちに贈られる大きな花束となる」
――渡辺志保(音楽ライター)
「彼女たちの戦いの軌跡とリアルな言葉があったから、今日も私は、私でいられる」
――三原勇希(タレント)
これまで顧みられる機会が極端に少なかった女性ラッパーの功績を明らかにすると共に、ヒップホップ界のジェンダーバランスおよび「フィメールラッパー」という呼称の是非についても問いかける。
■RUMI、MARIA(SIMI LAB)、Awich、ちゃんみな、NENE(ゆるふわギャング)、Zoomgalsなど、パイオニアから現在シーンの第一線で活躍するラッパーまでを取り上げた論考に加え、〈“空気”としてのフィメールラッパー〉ほかコラムも収録。
■COMA-CHI/valkneeにロングインタビューを敢行。当事者たちの証言から、ヒップホップの男性中心主義的な価値観について考える。
■2021年リリースの最新作品まで含むディスクガイド(約200タイトル)を併録。安室奈美恵、宇多田ヒカル、加藤ミリヤ等々の狭義の“ラッパー”に限らない幅広いセレクションを通してフィメールラップの歴史がみえてくる。
本書は、KAI-YOU Premiumの連載〈「フィメールラッパー」という現象〉を加筆・修正し、書きおろしを新たに加え書籍化したものです。