ジェン・ペリー 著|坂本麻里子 訳『ザ・レインコーツ──普通の女たちの静かなポスト・パンク革命』
¥2,530 (tax in)
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1979年、ロンドンのスクワットから生まれたポストパンクバンドThe Raincoats。その1stアルバムをめぐる物語を、ピッチフォークのライターとして知られるJenn Pellyがフェミニズムやアナキズムの文献、実際の取材、膨大な資料をもとに描いた一冊。彼女たちが起こした静かな革命に迫ります。一枚のアルバムについて一人の著者が一冊の本を書く「33 1/3」シリーズの待望の和訳版です。
256ページ
著者:ジェン・ペリー
訳者:坂本麻里子
発行:ele-king books
ーーー以下、版元サイトよりーーー
ザ・レインコーツのファンも
ポスト・パンク・ファンも
ラフトレードのファンも必読の書で、
あなたの人生観を変えるかもしれない名著です
いま日本でようやく公開される1979年ロンドンのアナーキー&フェミニズムの世界へようこそ。ジョン・ライドンもカート・コベインも愛した奇跡のバンド、その革命的なデビュー・アルバムとメンバーの生い立ちからそれぞれの歌詞や彼女たちの思想について、『ピッチフォーク』の編集者がみごとな筆致で描く。
1979年、ロンドンで結成された女性4人組のバンド、ザ・レインコーツ。そのデビュー・アルバムは、新しい文化潮流の重要起点になったという意味において、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファーストやセックス・ピストルズの『勝手にしやがれ!!』などと同じ類いの作品であると21世紀の現代であれば言えるだろう。
この家父長制的な社会において、長いあいだ不当な扱いを受けながら、その後の多くの女性音楽家たちを勇気づけたそのバンドの名作の背景が、いまここに明かされる。
舞台は1979年のロンドン、拠点となったのは、マルクス主義とフェミニズム思想の影響をもってオープンしたレコード店〈ラフトレード〉。
店が立ち上げたレーベルからデビューしたザ・レインコーツは、当時ジョン・ライドンがもっとも評価したバンドだった。のちにカート・コベインがそのレコードを買うためにメンバーが働いていたアンティック・ショップにまで足を運ぶほどの熱烈なファンだったことでも知られる。
『ザ・レインコーツ』はポスト・パンク・ファン待望の一冊であり、いまだ家父長制的な文化が優位なままの日本の未来のためにも、まさにいま読むべき一冊だ。最高の読後感が待っています。(ele-king books)